コラム

じわじわ人気が出ている空手教室で伸びる3つの能力

日本が世界に誇る武道

「空手」は日本が世界に誇る武道の一つです。2020年東京オリンピックでは、正式な競技として採用されています。

そんな空手は実は、大きく二つの部門に分かれます。「型」と「組み手」です。また、「組み手」の中にも、実際に相手に技を当てる組み手と当ててはいけない組み手の流派もあります。

競技人口も国内で約100万人(流派や競技登録が正確ではないため正式な数字ではありません。)で、世界空手連盟で確認されている世界の競技人口は約6,000万人とも言われています。この競技人口は、柔道よりも多いようです。

空手は琉球王国から伝わってきたもので、中国の拳法を変化させたものと言われています。本来どのような考えをもとに本土へ伝わってきたかは諸説あるようですが、現在ではスポーツというより武道として認識されているようです。

保護者が子どもに習わせたい動機も「礼儀正しくなってほしい」や「強い心をもってほしい」からが多く、ただスポーツとしてだけではなく、礼儀礼節を望む声が多くあります。

 

空手教室で伸びる3つの能力

礼儀礼節を身に着けさせる目的で通わせることが多い空手教室。その空手教室では、その性質から以下の3つの能力を伸ばすことも可能です。

 

正確性

この能力は、正確に問題を理解し、処理する力です。判断力と処理力の見定めにつながります。

空手はまず「カタ」をまねることから始まります。この点は書道と同じです。達人、師範の所作をどれだけ正確に表現できるかが上達のポイントです。昇級のポイントも、カタが正確に出せているかがポイントですので、正確にまねる力が大切なのです。

 

イメージ力

この力は見えない部分を頭の中で視る力です。図形や立式の過程づくりに活かされます。どの練習でも同じですが、基本練習をする際、本番や実践をいかにイメージして一つ一つの音や動作を確認するかが大切です。

空手においては、思い描いたカタをしっかりイメージできているかが試合や昇級昇段試験のポイントとなります。また、自分ではしっかり動いていると思っても、審査員側から見たら正確に表現できていないと見られるケースがあります。つまり、鏡にうつる自分をイメージして所作を進めていかなければいけないので、この力が必要となるのです。

 

推論能力

この能力は、頭の中で問題を活用する力です。各分野の活用(応用)問題への対応力がわかります。着眼点で課題や進め方に気づいたら、それを脳内で運用していきます。その時にこの推論能力が高ければ、同時にいろんなことが考えられます。

カタを進めていく際に、次の自分のあるべき姿を先々まで考えて動かないと指先まで自信を持って伸ばすことはできないでしょう。つまり、先を読む力が強いほど、流れるようにカタを進められるので、大きなポイントとなるのです。

 

このように、組み手ではなくカタをイメージして能力を見てきました。礼儀礼節とさらにこれらの力を育てたいまたは活かしてほしいと思われたら、空手はお勧めです。