コラム

人気スポーツ「野球」習い事としての効果は?

野球ってどんなスポーツ?

だれもが知っているスポーツ、野球。子どもたちの将来の夢でも、男子の中では上位にランキングされるくらい人気スポーツです。プロ野球選手やメジャーリーガーの活躍を見れば、だれでもあこがれますよね。

この野球に挑戦するには、まずは「好き」がもちろん大事です。

ただ、以下のような力・能力があれば、さらにその力を活かして活躍することができます。また、逆にそういった能力を伸ばしたいという方にもおすすめです。今、野球やソフトボールに携わっているみなさんも、ぜひお読みいただき、普段の練習にも役立てていただければ幸いです。

 

野球で伸ばせる能力

イメージ力

この力は見えない部分を頭の中で視る力です。図形や立式の過程づくりに活かされます。どの練習でも同じですが、基本練習をする際、本番や実践をいかにイメージして一つ一つの音や動作を確認するかが大切です。野球においては、基本練習に組み込まれるのがキャッチボールと素振り。練習過程において、キャッチボールは、「相手の胸に投げろ」と初期段階で指導を受けます。そのイメージを頭の中で描きながら投げられるか、今自分の投げた球はどんな時に力を発揮するのかを想像できるかが、実践(試合)において活かされていきます。また、素振りではただ 1,000 回がむしゃらにバットを振るのと、打席に立ってしっかり投手をイメージしながら 100 回振り込むのでは、成長度合いが変わります。さらに、守備においてですが、外野手は特にフライの落下地点を無意識にイメージしながら動きます。落下地点の把握は、練習量ももちろんですが、打者のバットの出だしなどでイメージして予測しながら動く選手が「守備範囲が広い」と評価されます。普段の学習や遊びの中で立体図形や空間パズルが得意な人は、外野手として活躍する力があるでしょう。

 

ストレス耐性

問題に対して、イライラせず、冷静に取り組める力のことです。時間へのプレッシャーや難問への対応力がわかります。「野球は 9 回2アウトから!」とよく言われます。それほど
プレッシャースポーツなのです。ランナー無しで打席に立つ場合と、9回裏2アウトランナー満塁で打席に立つのでは感じ方が全く違います。また、守備側からしても、あと1アウトで勝つことをワクワクして待てるのか、「自分に打球が飛んできたらどうしよう。。。」と不安に待つのかで、打球の処理力にも差が出ます。プレッシャーを楽しんだり、仲間のエラーで心がぶれないくらい落ち着いた精神状態がつくれるかが、実践では必要になります。

 

理解力

問題文をしっかりと理解し、読み取る力のことです。現代文の読解力の基礎につながり
ます。先に挙げた「イメージ力」と「ストレス耐性」で説明したことを実践するには、ルールの理解が必要です。野球はただ投げて打って走るだけではありません。ルールをしっかり頭の入れていないといけません。自身がランナーとして二塁に出塁している際、打球の行方を判断してどういう行動を取るか、ルールを想定して動かないといけません。公認野球規則にはたくさんの条文が書かれています。もちろん、熟読する必要はありませんが、練習中にコーチや監督が説明したことを正確に理解して動かないとチームに迷惑がかります。プレー中にも、コーチや監督の指示が出る際も瞬時に判断して動かないといけないため、処理速度
の速い理解力が要求されます。