コラム

幼少期に人気のバレエ教室で伸ばせる3つの能力

バレエ教室の現状

最近では世界大会で日本人が表彰される機会も増えてきたバレエ。文科省の全国調査によると2016年度で約4,600件の教室数があり、競技人口も約36万人いるようです。

表にある通り、女性の競技者が90%以上と圧倒的に多いのがバレエの特徴です。世代で見ると特に幼稚園では稽古ごととしての参加率が7.0%(女子)を越えていて、幼少期に人気があることがうかがえます。

月謝も週1回が7,000円~10,000円で他の習い事からすると少し高めの設定で、その他、衣装代や発表会での費用を考える必要があります。

 

バレエ教室で伸ばせる3つの能力

ご存じの通り、バレエは体幹や柔軟性を育てることに適していることから、幼少期に人気があると思われます。その他、バレエを習ううえで必要とされる能力が「表現力」と思われます。この表現力を細分化すると、特に以下の3つの能力が必要になります。それでは細かく見ていきましょう。

 

イメージ力

この力は見えない部分を頭の中で視る力です。図形や立式の過程づくりに活かされます。どの練習でも同じですが、基本練習をする際、本番や実践をいかにイメージして一つ一つの音や動作を確認するかが大切です。

バレエは表現の世界。その最たる力がこのイメージ力です。音や流れの中で自分の演技をどう見せるかは、評価基準のポイントになりますし、観衆の心を引きつけます。テクニックもさることながら、このイメージ力を駆使して自分をそのストーリーの中でうまく表現させていくのです。

 

着眼点

この力は、問題点や課題解決の出発点を見つける力です。「考える」が頭の中で始まるために、まず必要なスタートキーです。

バレエは所作を披露するのではなく、表現する力が求められます。ストーリーをどう展開するか、動きと音楽の融合は、先生からの指導だけではなかなか伝わり切りません。自分に落とし込む力が必要です。

 

ストレス耐性

問題に対して、イライラせず、冷静に取り組める力のことです。時間へのプレッシャーや難問への対応力がわかります。

バレエを続けるかどうかは動機によるのでしょうが、大学期には2.5%の参加率になっていることからすると、継続率が低いようです。つまり、ほかの競技に移っていることがうかがえます。このことは、柔軟性や身長なども影響があると思われます。筆者の教え子でもバレエを習い続けている中学生がいましたが、柔軟性を維持するためにほぼ毎日自主練習が必要だと嘆いていました。つまり、コツコツと地味な練習を続ける力(ストレス耐性)も求められているのです。

 

このように、幼少期、特に女子に人気があるバレエ教室。習い事とるか、その後の競技につなげるかで考え方は様々でしょうが、バレエ教室で必要とされる能力、伸ばすことができる能力も参考に、お子様の成長のイメージをなさってください。