「いつ頃から何を習わせてあげればいいの?」
子どもの将来を考え、「何か習い事をさせたいけど、いつから何をさせればいいの?」とお悩みの親御さまも多いと思います。
習い事は子どもの生活環境の一部です。その環境によって、子どもの成長に違いが出てくるのは必然です。なるべく子どもの好みや性格、成長に合わせて、習い事を選んであげたいと思うのも、保護者としては当然の悩みです。
何歳から習い事を始めるのがベストなのかという質問に対して、正解はありません。英会話やスイミングなど、0歳から通うことのできる教室もあります。そのため、習い事を始めるタイミングは各家庭での判断になります。
詳細はコチラでもお伝えしています。
3歳児~5歳児のお子さまにオススメの習い事
先のコラムでも紹介したとおり、3歳児では約3人に1人、4歳児では約2人に1人、5歳児になると7割以上の子どもが何かしらの習い事を始めています。0歳児~2歳児では、まだできることに制限があるため、選択できる習い事も限られています。しかし、3歳児以上になってくると、急にできることが増え、興味や性格の差にも幅がでてきます。そのため、選択できる習い事も一気に選択肢が増えてきます。
今回は、3歳児~5歳児のお子さまにオススメの習い事をご紹介します。
3歳児~5歳児の特長
3歳~5歳頃になると、お子さまの好き嫌いも少し明確になり始め、性格もはっきりしだします。運動が好き、絵を描くのが好き、活発的、おっとりしているなどですね。
先にお伝えしたとおり、習い事は生活環境の一部となって初めてお子さまの成長に影響・効果を出します。その意味で、ある一定期間は継続することを念頭に置く必要があります。お子さまの好き嫌いや性格に合わせて、習い事を選んであげることは大事ですが、まだまだ身体も心も大きく成長している途中ですので、「基礎作り」という点に着目して教室を選んであげるといいでしょう。
今回、ご紹介するのは、「体操教室」「音楽教室」「学習塾」です。
「体操教室」のススメ
近年、子どもの運動能力の低下も心配されています。その影響もあってか、基礎体力を鍛える体操教室が人気の習い事になっています。体操教室では、ボール遊びなどのレクリエーションから、マット運動・鉄棒・跳び箱・縄跳び・器械体操など、教室によってさまざまなメニューがありますが、全身をバランスよく動かし、柔軟性を鍛えることができます。
単なる筋力・体力作りだけでなく、みんなで新しい動作へ次々チャレンジしていくことで、集団行動の基本やチャレンジ精神を育むといった面での効果を期待して通わせる方も多いようです。
マット運動や鉄棒・跳び箱は小学校入学後は体育の授業でも行います。近年では、筋力不足でできないお子さまも多いようです。水泳と同じで、身体・心ともに大きく成長している段階で経験しておくことで、小学校入学後に苦手を作らないというメリットもあるようです。
様々なメニューで全身をバランスよく鍛える、柔軟性を養う、集団行動の考えやチャレンジ精神の育成といった面は、今度どのような運動・スポーツを選択していくうえでも必要な要素です。そういった意味で3歳~5歳の「基礎作り」に最適な習い事としてオススメです。
「音楽教室」のススメ
「基礎作り」という観点で、芸術的な感性を磨くという意味で人気・オススメなのが音楽教室です。0~2歳児までと違って、言葉がはっきりし、手先も器用になってくるこの時期から楽器を習う子どもが増えてくるようです。比較的、女の子に人気があります。
感受性を豊かにしたり、音感・リズム感を育んだり、一つの課題に対してうまくできるようになるまで継続して練習・チャレンジする習慣付けといった目的で習い事として選択するかも多いようです。この時期に身につけた感性は、その後成長していく中での土台になるもので、長く役立つものだと考えられます。
それゆえ、これまでも長く定番の習い事となっています。楽器や歌、リトミックなど、音楽教室にもさまざまな種類がありますので、子ども本人が楽しくできるもので音楽に触れる環境を選んであげるといいでしょう。
「学習塾」のススメ
最近では、受験の低年齢化も進んでいます。小学校受験もありますし、中学校受験を見据えて早い段階から塾に通うお子さまも増えています。受験目的で塾に通うということもあるでしょうし、小学校入学を前にやはり勉強も気になるということで塾を検討されるというご家庭もあるでしょう。まだまだ遊んでいたい年齢ですし、受験も考えていないから塾は不要と考えているご家庭もあるかと思います。
しかし、「学習」とは習慣の一つです。それこそ、短期的なものではなく、これから先もずっと継続していくことですので、まさにこの時期が「基礎作り」の時期です。正しい鉛筆の持ち方や姿勢を身につけること、生活のなかに学習する時間をつくるという習慣付けはまさにこの時期から必要なことです。
先の小学校入学後は、親御さまの目の届かない学校で学習します。さらに宿題もあります。ある程度自分で「学ぶ」という姿勢・意識が必要となります。その環境にスムーズに慣れるために、この時期に生活環境の一つとして「学習」を習慣づけることは大事なことでしょう。
今回は3歳~5歳児にオススメの習い事を3つ紹介させていただきました。他にもこの年齢になると、ダンスやサッカー、そろばんや書道など幅広い習い事が選択できます。この時期は、子ども自身が習い事を選択するというよりは、親御さまの方で選択肢を示す、または決めてあげるという場面が多くなるかと思います。
お子さまの将来を考えるということは重要な視点ですが、もっと大事にしていただきたいのは、子ども自身が楽しめるかどうかです。
気になる教室は資料を見てみたり、体験に参加してみたりと親子で一緒に、子ども本人にあった習い事を探していきましょう。